河内へ行ったら、ぶどうにワイン♪
スタッフブログ|2018.06.02 UP
北・東・南の三方を山に囲まれた大阪府。
そんな大阪府の山間部で栽培されている果物(果樹)には、北は栗、東はぶどう、南はみかんという特色があります。
丹波の栗、紀州のみかんといった有名どころに隣接する北部(北摂)や南部(泉州)はイメージできても、東部(河内)のぶどうは意外に思われたのではないでしょうか。
柏原市、羽曳野市、太子町などが主産地で、大和川を挟んで生駒山地南部と金剛山地北部の斜面にぶどう畑が広がっています。
歴史的に重要な役割を担ったのが現在の柏原市堅下(かたしも)地区。
堅下地区では江戸時代から家の庭先に数本程度、日陰樹としてぶどうが植えられていたそうです。
本格的なぶどう栽培が始まったのは甲州種が導入された明治以降で、明治20年代には普及し、「堅下ぶどう」の名で知られるようになりました。
明治後期から昭和前期にかけて、ぶどう栽培は現在の柏原市堅上地区・国分地区、羽曳野市の駒ヶ谷地区などにも広がり、昭和3年から同10年には大阪府が全国1位のぶどう産地になっていたそうです!
ぶどう畑が他町村にも広がりを見せ、昭和14年には堅下村が柏原町に編入されたこともあって、現在では「河内ぶどう」や「柏原ぶどう」と呼ばれることが多いです。
そして、ぶどうといえばワインですね♪
堅下地区には大正3年からワインの醸造を行われているカタシモワイナリーさんがありますよ。
ワイナリーは他にも羽曳野市の駒ヶ谷地区などに数軒あります。
なお、駒ヶ谷地区から太子町にかけての一帯は、「河内飛鳥」や「近つ飛鳥」と呼ばれる非常に古い歴史を持つ地域でもあります。ぜひ一度、足を運んでみて下さいね。