髪にやさしい伝統工芸品
スタッフブログ|2017.08.20 UP
大阪府泉佐野市のおとなり、貝塚市は木製の櫛(くし)の産地です。
木櫛はつげの木で造られることが多く、つげ櫛とも呼ばれ、貝塚市のゆるキャラ・つげさんもこれに由来します。
現在の貝塚市西部は、古代から中世にかけての和泉国日根郡近義郷(こぎごう)や近木荘(こぎのしょう)にあたり、近木川下流域の当地で産する木櫛は「和泉櫛」や「近木櫛」と呼ばれます。
当地の櫛造りは古代から行われており、二色の浜海水浴場の近く、日根郡澤村(現在の貝塚市澤)に鎮座される八品(やしな)神社は櫛の神様です。この「八品」とは櫛造りに用いられる8つの道具という意味があるそうです。
江戸時代には、櫛挽(くしひき)と呼ばれる櫛造りの職人が、もと近木荘の村々に約500~600人、近接する貝塚寺内にも約100人いました。近木櫛は日本全国へ流通し、木櫛の大部分を近木櫛が占めました。なお、現在も貝塚市は日本最大の木櫛生産地です。
大正以降、セルロイド製やプラスチック製の櫛が普及するようになると、木櫛の生産は残念ながら減少していきました。しかし、髪や地肌を傷めない、静電気が起きにくいといった木櫛の良い点が近年見直されつつあります。
貝塚市観光案内所「まちの駅かいづか」で近木櫛やつげさんグッズなどが販売されていますよ。
【まちの駅かいづか】
・ 大阪府貝塚市海塚1-1-1 (南海貝塚駅改札口前)
・ 営業時間:10:00~19:00
・ 定休日:12/29~1/3(年末年始除く)
髪は女の命。女性の方へ本当におすすめの近木櫛です。お土産にもどうぞ。
ホテル - りんくうタウン駅間に無料シャトルバスを運行しておりますので、ぜひ、ご利用くださいませ。